(サイトの注意)自宅の個人シェルターの限界 (三つのシェルターカテゴリー)
緊急自宅退避の防災情報の提供
シェルター防災パーク(商標登録第6801690号)は「緊急自宅退避」のための防災情報のWeb 広場です。このサイトの目的は、災害への個人としての対応のための防災シェルターを考える人々への情報提供(案内・広告)です。サイト運営者の村山皓(立命館大学名誉教授)は日本防災シェルター協会の顧問です。
ここでは個人用の緊急シェルターを中心に、様々な情報を幅広く提供して、個々人が自らの責任で判断するための資料が得られることを目指しています。緊急一時退避は色々な災害に対して必要でしょうが、ここでは地震と原子力災害(原発事故、ミサイル・テロ)の広域的で複合的な災害でのシェルターを特に取り扱います。そこでのシェルターは一時退避に役立つ簡便な手段から被災後の回復時期まで視野におく本格的な準備まで多様なものです。加えて、地震と原子力災害以外でのシェルターについての案内・広告もできるだけ載せるようにします。このサイトでの情報提供の意図は、これらによって、災害に向けて「指示された自分事」ではなく、個人や家族の「自らの自分事」の防災意識を人々が共有できる社会の実現に寄与できるWebサイトであればと願っています。

個人のシェルターに注目
シェルターとは、被災者の避難所・避難方法を意味し、集団的なもの、公的なもの、長期的なものなど様々ですが、このサイトで注目するのは、個人的で、私的で、短期的な、緊急の避難です。特に、緊急時の自宅での避難、いわゆる「緊急自宅退避」に関わる広告を集めて情報提供します。
災害の発生時に自宅に留まるかどうかの判断は、突発的で流動的な災害の状況の中で困難を伴いますが、公的な対応と情報を視野に置きながらも、自らが決めなければならない場面に直面します。遠方や近隣で避難指示が出る中で自分と家族が自宅でどのように待機し、公的な一時避難所や二次避難所などへの避難、もしくは自宅退避をも視野におく屋内退避をどのようにするかには、公的な指示と並行して自らの判断も問われます。地震と原子力災害(原発事故、ミサイル・テロ)の広域的で複合的な災害の脅威が増す今日では、災害を考えないようにするのでもなく、むやみに恐れるのでもないためには、緊急時の自宅退避のための防災への意識と準備が重要と考えています。地震と原子力の複合災害への防災シェルターには、その影響も地域によって異なるでしょうから、公的で一律な対応策と共に、個々人の多様な対応としてのシェルター(簡便な装置・簡易な小型シェルタ・本格的地下シェルター、⊕公共シェルター)も必要でしょう。


「自らの自分事」の防災意識を人々が共有できる社会のイメージ

地震や原子力の複合災害へは公的な備えと並行して個人の備えも必要です。核シェルターはともすればお金持ちの利己的な手段と捉えられがちで、それが原子力災害への防災への思考停止を招く一因になってます。核兵器のない原子力に依存しない社会を目指しつつ、現実への個人としての対応を考えられる社会であるためには、原子力災害への個人や家族の防災が普通のことと人々が共通の意識を持つ必要があるでしょう。
これは原子力災害への各自の防災が普通のこと思う人々の意識の醸成をステッカーの普及で図ろうとするものです。
自宅の個人シェルターの限界
「完璧なシェルターを用意できない」ことは肝に銘じておいてください。どの広告のシェルターも一長一短で、「どこまでのものを求めるか」を常に心にとめておいてください。「自宅に緊急退避のシェルターの役割を持たせる防災」に注目するこのサイトでは、「守り切れない可能性が常にある」自らの防災に過ぎないとの思いを持ち続けてください。そこでは時機に応じての自宅退避と避難所退避と遠隔地退避の選択が前提となります。
この「緊急一時自宅退避」のための三つのシェルターカテゴリーがあります。
- セーフスペース(ルーム):セーフボックスなどのシェルター
- クリーンスペース(ルーム):外気ろ過装置などのシェルター
- セーフス&クリーンペース(ルーム):地上、地下のシェルター

***地震や台風による津波や土砂災害の危険のある場所での自宅退避は絶対に避けるべきで、そこに一時自宅退避の防災には重大な限界があることを肝に銘じてください***